左右の肩甲骨のあたりに、慢性的な肩のこり、背中の痛みやしびれを感じる人がたくさんいます。これは肩甲骨の開閉がなくなることによる筋肉のコリの症状である可能性が高いでしょう。
肩こりや背中の痛みに悩む人が多いのは、スマホの普及やデスクワークなどで前かがみになる生活習慣が広まっているからです。
肩甲骨を意識して左右に動かすセルフケアを続けるだけでも、こうした辛い症状は軽減できます。
セルフで肩のストレッチをするだけで筋肉が緩む場合もあります。
しかし何をしても改善しないときは、そのしびれはほかの病気の症状かもしれません。
異常を感じたら、整形外科で早めに検査を受けるようにしましょう。
肩甲骨の付近で背中がしびれる理由
肩甲骨のあたりのしびれるような違和感は、背中上部の血流が滞っているために起こるケースが高いものです。
肩甲骨は上下左右に動く大きな骨です。腕をあまり動かさない生活が続くと、肩甲骨の動きが悪くなり、硬くなった周囲の筋肉が血行を阻害します。
デスクワークをしている人やパソコンやスマホを長時間使う人は、背中上部にコリを抱えていることがよくあります。肩を前方へ丸め、前かがみの姿勢をいつまでも続けていると、肩甲骨が固まって正しい位置へもどらなくなるからです。
こうした生活習慣をもっている人の多くは、肩甲骨が開いた状態で固まっているといえます。
肩甲骨周辺のしびれを取るセルフケア
肩甲骨が背中の真ん中へ向けてスムーズに動くようになれば、このあたりに感じるコリは大抵のケースで解消されます。
オフィスでも1時間に1度は上半身をおこして胸をはりましょう。次に左右の肩甲骨を背中でくっつけるように、できるところまで寄せます。
この動きを思いついたときに繰り返すだけで、肩甲骨が前後によく動くようになり、周辺の筋肉の血行が回復します。
この動作がうまくできない人は、肩甲骨ではなく、両腕に意識を集中してストレッチをしていくのが良いです。
90度にひじを曲げた両腕を左右にゆっくり開くだけでも、固まっていた肩甲骨を動かすことができます。
肩甲骨が後方へほとんど動かない人は、是非当院でコリをほぐすための施術を受けてみるのもいいでしょう。
しびれが慢性化すると、背中の筋肉を自分ではほとんど動かせなくなることもあります。
肩甲骨の外側にある僧帽筋だけでなく、内側の菱形筋や肩甲拳骨まで、専門家ならほぐして緊張を解くことができます。症状の重さによって通院期間は変わりますが、1度の施術で背中の慢性的なしびれが軽くなるケースもあります。